JA、産地を巡ってきましたpart2

前回の新人研修を兼ねた産地巡りに引き続き、今回は美祢、長門、下関方面へJAと産地を巡ってきました。

この写真は、長門市油谷後畑にある日本の棚田百選にも選ばれたことのある棚田の風景です。既に水が張ってある田んぼもいくつかあり、これから徐々に忙しくなりそうな雰囲気を感じました。

棚田はその場所の地形と水源を最大限有効に利用するために生み出された先人たちの英知のかたまりのようなもので、今でも生産者はその田を守り続けています。

大型の機械が入れないので、多くの作業を人の手で行うことから、結果的に細かい栽培管理がなされ、美味しいお米が育つというわけです。

この写真は、長門市俵山地区の圃場の写真です。実は一昨年の稲刈りツアーを行った圃場で、今年もこの田んぼで皆さんをお迎えしたいと考えています。

新型コロナウイルスの感染状況次第ではありますが、今の段階では開催したいという思いも込めて例年通り準備を進めています。

またホームページにて受付をしますので、多くの方のご応募をお待ちしております。

トップの写真は、棚田の景色を眺めながら、この棚田の将来、日本の稲作の将来に想いを馳せる新入社員でした。

既に合同研修は終了し、それぞれの配属先での実務や継続研修がスタートしています。

二人には、若い力を存分に発揮して、会社を一層盛り上げていってもらいたいと思っています。

 

この日は、美祢の圃場や下関の圃場も見に行ったのですが、今はまだ麦が植わっているところが多く、麦の収穫の後に田植えというところでしょうか。

麦の写真は撮り忘れてしまいました(汗

最後に商品の紹介をしておきます。

瑞穂糧穀ではJA山口県との取り組み”みずほ米”の中で、長門市にて栽培している棚田米を商品化しています。

上述の通り、細かい栽培管理が生み出す美味しいお米を是非一度ご賞味ください。

 ご注文はコチラまで。

JA、産地を巡ってきました

この4月に入社したばかりの新人君の研修の一環として、JAの施設やお米の産地を実際に訪問して紹介しています。

今回は、山口・阿東地区から防府・徳地地区、そして美東地区を巡り、JAさんの話を聞いたり田んぼの状況を確認したりしてきました。

阿東徳佐トラクター

これらの写真は阿東徳佐の田んぼの様子です。阿東地区はコシヒカリの作付が多いので、もうこの時期には既に田に水が入っていて、早いところでは既に田植えを始めているところもあるそうです。

みずほ米のひとつ「寿泉130(特別栽培米阿東産コシヒカリ)」の生産者の方が、ちょうど圃場で草刈りや田起こしをされていたので少しお話しさせて頂きました。これからまた忙しくなると心なしか嬉しそうにお話しされていました。

レンゲ草この写真は、防府市西浦地区の田んぼの写真です。西浦地区はもち米の産地であり作期がもう少し遅いからか、今はまだレンゲ草がキレイに花を咲かせていました。

レンゲ草は、そのまま一緒に耕すことによって有機肥料としての役割も果たすことから景観保全と土壌改良のために植えている圃場も少なくありません。

一面がピンク一色になっている景色は見ていてとても気持ちいいですね。これがなかなか上手に一面咲かせるのが難しいという話です。

引き続きほかの産地にも足を延ばそうと思っています。

※注意※ 筆者は決してドライブを楽しんでいるわけではありません。あくまで仕事の一環、しかも大事な新人の研修という名の元に産地を巡っています(^^)笑

「寿泉130(特別栽培米阿東コシヒカリ)」は「寿泉130」及び「維新の一粒」という商品名で販売されています。

お求めはお近くのお米屋さんかスーパー各店、または西の京山口からみずほ屋へ。

「きぬむすめ」炊き比べ

「お米」を中心に扱っている我社では、不定期的にごはんを炊いて実際に食べ比べてみるということを実施しています。

本日は、たまたま山口近県の「きぬむすめ」の原料が揃ったので、同じ品種で違う産地のお米にどれくらい違いがあるのか、を実際に体験するべく本社にて試験炊飯してみました。

今回用意したお米は、次の通りです。

岡山県産きぬむすめ、②島根県産きぬむすめ、③鳥取県産きぬむすめ、④山口県産きぬむすめ、の4つです。

全て品種は”きぬむすめ”ですが作られた産地が違います。つまり、気象環境や土壌条件、水質などの育った環境が全く違います。この違いがごはんにしたときにどれくらい味や食感に影響するのでしょうか。

炊飯の仕方で差が出ないように、研ぎ方や水の量など、可能な限り同じ条件の下で炊飯を行い、みんなで食べ比べてみました。

厳密に言うと、香り・外観・粘り・硬さ・総合評価という項目ごとにそれぞれ評価するのですが、単純に一番美味しかったものはどれですか、という質問の回答だけを見てみると…

最も人気が高かったのが「島根県産きぬむすめ」でした!

各項目ごとの評価を見ても。島根のきぬむすめは全体的に点数が高く、低めの評価をしている人はほとんどいませんでした。

我社の「島根県産きぬむすめ」は、一部スーパーで特売商品として取り扱ってもらっていますので、もし見かけたら是非一度食べてみてください。

右の写真の米袋です。”島根県”と”きぬむすめ”をイメージしたオレンジとピンクの綺麗な米袋デザインになっています。

 

もちろん、一口に”島根県産”といっても島根県のどこで作られたのかによってもやはり違いがありますし、また年によってお米の出来も違います。

そのため、こうして時々ごはんを炊いては食べ比べてみる、ということが大事だと思っています。

また面白い食べ比べを実施した際には記事にしたいと思います。

30kg紙袋入りの玄米について

最近、玄米を30kgの紙袋入りの状態で購入されたというお客様からのお問合せが多かったので、今回はこのことについて書いておきます。

「玄米の袋の中に、小石や草などお米ではないものが入っていたがなぜなのか?」

こういったお問合せを頂くことがよくあります。

その際の回答としては、すごく端的に言うと、

「30kgの紙袋に入った状態の玄米には、小石や草などの土壌由来の異物が混入していることが時々あります」という回答となります。

玄米は収穫したままの農産物なので、稲わらや小石が入っていてもおかしくはありません。そのわけを以下に記載していきます。

玄米が30kgの袋に詰められるまでの過程は次の通りとなっています。

大まかに、刈り取り⇒脱穀(稲からもみの状態にします)⇒乾燥⇒籾摺り(もみ殻を取り除いて玄米の状態にします)⇒袋詰め、となります。

これらの工程だけでもほとんどの異物は稲わらやもみ殻と一緒に取り除かれるのですが、小石などを取り除くことを目的としている工程はないので、時々そのまま玄米と一緒に混入してしまうことがあります。

規模が大きい法人(農家さんが何件か集まって作った生産団体)さんは、共用の大きい設備を保有していることが多く、袋詰めの前に玄米用の色彩選別機を設置しているところもあります。その場合は、異物が混入している可能性はとても低くなりますが、個人の農家さんでは設置していない場合がほとんどです。

そのため、玄米袋のまま販売されているものの多くは異物を除去する工程を通っていないため、小石や稲わらなどが混入している可能性が0ではないということです。

 

 

 

 

(左の写真)刈り取ったばかりの稲の状態 (右の写真)脱穀したもみの状態

 

弊社の精米工場やそこここに設置してあるコイン精米機などには、石抜き機や色彩選別機、金属探知機などといった”特定の異物を除去することに特化した機械”が存在します。

精米工場では受け入れた原料玄米を搗精(ぬかを取り除くこと)する過程の中で異物除去の工程を何段階も通すことにより、お米屋さんやスーパーに並ぶ精米製品を作っています。

製品として販売されている精米に異物が入っていることはまずありませんので、もし何か混入物が見つかった場合は迷わず製造元へ問い合わせましょう。

まとめると、最初に記載しました通り30kgの紙袋に入った状態の玄米には小石や稲わらなどの土壌由来の異物が混入していることが時々あります。

コイン精米機を通して精米にする場合は石抜き機がついているので多少は安心ですが、玄米のまま食べたいという場合は洗米の際に注意して見て、もし異物があったら取り除いて炊飯してください。

我々の本音を言うと、きちんと異物を除去する工程を経て丁寧に搗精された自慢の精米の製品をご購入して頂けると嬉しいです。